注文住宅購入で住宅ローンの金利を考える!
2024.03.30住宅ローンの選択は、注文住宅建築の費用計画において重要です。選択肢には固定金利、変動金利、固定期間後に選べる金利の3種類があります。固定金利は返済額が変わらない安心感を、変動金利は初期の低金利を提供しますが将来的な金利上昇リスクがあります。
また、住宅ローンには団体信用生命保険が付随し、借り主が亡くなった場合に残りのローンを補償します。これらの選択肢を慎重に比較し、自身の財政計画と将来の見通しに合わせて最適な住宅ローンを選ぶことが重要です。
住宅ローンの金利についての基礎知識
注文住宅を建築する際に、建築費用の調達に最も多く利用される方法が、住宅ローンです。住宅ローンを利用する際には、返済額や返済期間のほかに、金利に十分注意する必要があります。
◇住宅ローンの金利とは?
住宅ローンの金利とは、住宅ローンの融資を受ける際に発生する利息のことです。住宅ローンは、借入を行う金額が高額になるため、返済する金額に占める利息の割合が大きくなります。そのため、利息が返済に与える影響が大きいため、住宅ローンの借り入れの際には、金利に注意が必要です。
◇大きく分けて種類は3つ
住宅ローンは、金利のタイプを数種類の中から選択できます。一般的な住宅ローンの金利タイプは固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型の3種類です。
・固定金利型
返済期間中に金利が常に一定となる金利タイプです。
・変動金利型
返済期間中に、市場の金利動向によって金利が変化する金利タイプです。これらのほかに、固定金利期間選択型と呼ばれる金利タイプがあります。
・固定金利期間選択型
一定期間は固定金利ですが、それ以降の金利タイプを変動か固定かを選択できる金利タイプです。
金利は具体的に何を検討すべき?
住宅ローンの金利を検討する際には、いくつかの重要なポイントに絞って検討をすることが重要です。
◇金利タイプを検討する
変動金利、全期間固定金利、固定金利期間選択型という三つの金利タイプが存在しますが、それぞれに利点と欠点がある点に注意が必要です。
変動金利型は市場金利によって返済額が変わる可能性があり、始めは低金利でも将来的に返済額が増加するリスクがあります。
固定金利型では借入期間を通して金利が変わらず、返済計画が立てやすいというメリットがあります。その代わり固定金利型は金利がやや高めに設定されることが多いです。
また、固定金利期間選択型は、初期の一定期間固定金利が適用された後、金利タイプを再選択できる制度です。一定期間の金利上昇リスクを避けつつ、将来の金利選択の自由度を確保できます。
◇団体信用生命保険の補償内容も検討する
住宅ローンを検討する上で重要なのが団体信用生命保険の保障内容です。団体信用生命保険は、借り主が死亡または高度障害状態になった際に、残りのローンを保険金で完済するシステムです。団体信用生命保険に加入することにより、返済期間中における死亡や高度障害状態により住宅ローンの返済が滞るリスクを軽減します。
特約として、三大疾病やガン保障特約などが設定されている場合もあり、これらの保障をどの程度含めるかも検討が必要です。団体信用生命保険は通常、ローン契約時にのみ加入が可能で、保険料は多くの場合ローン金利に含まれます。そのため、多くの場合は借入をする人は別途保険料を支払う必要がありません。
ただし、健康状態に関する告知義務違反があると契約解除のリスクがあることに注意が必要です。
鹿児島で検討すべき住宅ローン
鹿児島の金融機関においても、住宅ローンを利用できます。
◇鹿児島銀行
鹿児島銀行は、鹿児島県鹿児島市に本店がある銀行です。九州フィナンシャルグループにも所属しており、鹿児島県で主要な金融機関の1つです。
鹿児島銀行で借入が可能な金利タイプは変動金利、10年固定金利、それから35年固定金利のフラット35の3つです。また、団体信用生命保険についても、ガン保障が金利上乗せなし、3大疾病保障は金利を0.1%上乗せするだけで付帯できます。
◇南日本銀行
南日本銀行は、鹿児島県鹿児島市に本店を置いている金融機関です。南日本銀行においても、さまざまな金利タイプの取扱いを行っています。
南日本銀行で取り扱っている住宅ローンの金利タイプは、変動金利、10年固定金利、さらにフラット35も取り扱っています。
また、南日本銀行はガン保証付きの団体信用生命保険を住宅ローンに無料で付帯できるのが特徴です。ガン保証付き団体信用生命保険であれば、がんと診断されると住宅ローンの残債が0円になるためリスク対策におすすめです。
シミュレーションをしてみよう
◇シミュレータを使ってみる
住宅ローンの返済額は、返済額シミュレーターを使うことで試算できます。借入の金額や期間、金利タイプを入力するだけで、総返済額と月々の支払金額を容易に把握可能です。また、将来の金利上昇やエリア、頭金の割合、ボーナス返済などより詳細な条件を入力することにより、具体的な返済のシミュレーションもできます。
住宅ローンの借り入れを行う前に、事前にシミュレータを用いて予定返済額を算出することで、無理なく返済が可能かどうかを充分に検討しておきましょう。
◇金利から利息を計算
シミュレータを使わなくても、金利から利息を計算できます。一般的に住宅ローンの金利とは、1年間の金利のことを表しており、これを12で割った金利が月ごとの金利です。そのため、金利から利息を計算するには、年間の金利を12で割った月間の金利をもとに算出できます。これと、現在の住宅ローンの残高を掛け合わせることで、毎月の利息額が分かるのです。
毎月の利息額を計算することで、毎月の返済金額に占める利息の割合が分かり、利息が返済する上でどの程度負担となっているかを検証できます。
注文住宅建築における住宅ローン選択は、返済計画の根幹をなします。住宅ローン金利には、固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型の3つがあり、それぞれに利点と欠点が存在します。
固定金利型は返済額が一定で安定しているが、比較的金利が高めに設定される傾向にあります。変動金利型は始めの金利が低く抑えられるが、市場金利の変動により返済額が増加するリスクがあります。固定金利期間選択型は、初期の固定期間後に金利タイプを選べる柔軟性が魅力です。
また、団体信用生命保険の補償内容も重要な検討ポイントであり、死亡や高度障害時にローン残高をカバーします。住宅ローン選びは、金利タイプや保険内容を慎重に比較し、将来の金利動向や自身のライフプランに最適な選択をすることが求められます。