鹿児島の注文住宅の特徴とは?おすすめの工務店を紹介
2023.09.30マイホームを建築する際に間取りや価格などに注目する方が多いですが、地域に合わせた住宅設計も欠かせません。その地域の気候や特徴などを考慮しなければ、安心安全な住まいとは言えないでしょう。地域に密着して活動している工務店ならその土地のあらゆる情報を熟知しているため、適切なアドバイスがもらえます。
鹿児島の気候・風土の特徴
鹿児島県は、日本の西南部に位置し、約9,189平方キロメートルの広大な面積を持つ九州最大の県です。南北に長く広がっているため、気候も北部と南部で大きく異なります。
例えば、県北部の伊佐市では、1月の平均最低気温が氷点下1.2度となり、これは山形県の酒田市とほぼ同じくらい寒冷です。その一方で、県南部の指宿市は1月には菜の花が咲くほど温暖な地域として知られています。
鹿児島県は温帯と亜熱帯の気候が交差する地域であり、その気候の多様性が特徴です。さらに、九州最高峰の山々がそびえる屋久島では冷温帯の気候も一部見られ、県内には異なる3つの気候帯が共存している希少な地域として注目されています。
鹿児島は災害が多い?台風や豪雨、地震への対策が必須
鹿児島は、日本でも最も多くの台風が上陸する都道府県の一つです。南からの台風だけでなく、九州西側からの台風も上陸する経路にあるため、台風の上陸回数が多く、さらには激しい雨による豪雨被害も増加しています。2019年には鹿児島県南さつま市の大王川で堤防決壊が発生し、広範囲に浸水被害をもたらす「九州南部大雨」が記録されました。
さらに、全国的に見ても地震の発生頻度が高い地域として知られています。大きな影響をもたらす地震には、鹿児島湾直下地震や県西部直下地震などがあり、いつどこで地震が発生してもおかしくありません。
地震に備える際には、以下3つの要因を考慮する必要があります。
①鹿児島県北西部に存在する活断層
②桜島、開聞岳、霧島などの活火山
③南海トラフ地震のリスク
特に南海トラフ地震の場合、大規模な地震や津波被害が発生する可能性が高いです。住宅を建築する際にはその土地の気候や風土を考慮する必要がありますが、鹿児島県においては災害に強い設計や構造を採用することも重要です。
鹿児島で注文住宅を建てるなら災害に強い家づくり
鹿児島で災害に強い注文住宅を建てる際、以下のポイントを意識した家づくりを行いましょう。
克灰住宅
克灰住宅とは、灰の対策をした住宅です。鹿児島県は松島の噴火による火山灰の影響が大きく、暑い時期でも網戸を開けられないと困っている方もいます。また、屋根の上に火山灰が降り積もる被害も発生しています。
そのような被害を受けて考えられた克灰住宅には、以下のような特徴があります。
①火山灰侵入の防止
火山灰が家の内部に侵入するのを防ぐため、窓には2重サッシや気密性の高いサッシが採用されています。これにより、室内に火山灰が侵入するリスクが軽減されます。
②雨水との連携
雨水と一緒に火山灰が流れやすいデザインが採用されている点も特徴です。雨水との相乗効果により、火山灰が屋根上に積もりにくくなります。
③火山灰の片付けが容易に
「灰シェルター」と呼ばれる設備が導入されています。この設備は、屋根から降った火山灰が自動的にたまるパイプシステムを使用し、堆積した火山灰を効率的に片付けるのに役立ちます。
これらの工夫により、「克灰住宅」は火山灰の影響を最小限に抑え、住民の安全を守ってくれるでしょう。特に桜島からの降灰が再び増加傾向にある現在、この住宅への関心が高まっています。
耐震等級
地震の多い鹿児島県において、耐震等級もチェックすべきポイントです。耐震等級とは、住宅の地震への強さを表したもので、耐震等級1から3の3段階に分かれています。数字が多いほど地震に強いことを示しています。
①耐震等級1
耐震等級1とは、震度6から震度7に相当する地震が発生しても倒壊や崩壊がなく、一般的な住環境の安全性を確保する耐震性能を指します。また、震度5に相当する数十年に一度程度の地震でも住宅が損傷しない性能を示しています。しかし、倒壊や崩壊は免れても一定の損傷が生じる可能性があることに留意が必要です。
②耐震等級2
耐震等級2とは耐震等級1の強度を1.25倍示しており、災害時に避難場所として指定される学校や病院などの公共建築物に要求される耐震性能です。
③耐震等級3
耐震等級3とは国が定める最高基準で、耐震等級1の1.5倍の強度を持ちます。消防署や警察署などの災害時の拠点となる建物に適用されます。
したがって、地震に強い家を建てる際には耐震等級2以上、最適な場合には耐震等級3の基準を適用することが推奨されます。
鹿児島で注文住宅を建てる!おすすめの工務店3選
鹿児島県で注文住宅を建てるなら、以下の工務店がおすすめです。
南洲建設
南洲建設は「住まう人がこころ豊かに暮らす家」をモットーに、家族全員が安心安全かつ快適な生活を送れる住宅を提供しています。南洲建設が手掛けるテクノストラクチャーの家は、高い耐震性能を持つ家屋です。これは、阪神淡路大震災のような大規模な地震にも耐えられるように設計され、耐震実験で震度7の揺れにも耐えることが証明されています。鹿児島のような地域でも、地震や自然災害の影響を心配せずに暮らせるでしょう。
また、テクノストラクチャーの家は木と鉄を組み合わせた「テクノビーム」と呼ばれる構造を採用しています。木の弱点である横方向からの強さを鉄が支えることで、従来の木造建築よりも頑丈で耐久性に優れています。さらに、独自の金具によりしっかりと固定し、高い品質と安全性を兼ね備えた家屋として快適な生活を提供します。
クラシックホーム
クラシックホームは、お客様一人一人の趣味やライフスタイルに焦点を当てた家づくりを大切にする工務店です。
耐震性に重点を置いた地震や災害に強い家づくりのため、地震に強い木造軸組みパネル工法を採用しています。この工法は、木造軸組工法とツーバイフォー工法を組み合わせたハイブリッド工法で、それぞれの工法の利点を生かしつつ、より高い強度を持つ住宅を実現しています。耐震性能は、国の住宅性能表示制度において最高ランクの「耐震等級3相当」が標準です。
さらに、耐震性能を長期間にわたって維持するために、「ダイライトパネル」を使用しています。このパネルは、シロアリに対しても強く、湿気を通し、壁内結露の発生を抑える特長があり、他のパネルに比べて耐震性能を長期間にわたって保つのに効果的です。
谷川建設
谷川建設は「檜の家づくり」に特別なこだわりを持ち、お客様とともに家づくりを進めることを大切にする工務店です。
谷川建設の木造の家は、「格子組剛床構法」という特殊な構造を採用し、「耐震3等級」を上回る性能のほか、「耐風2等級」の認証も取得しています。また、強い家をサポートするための基礎工事においても、地盤調査を含めて高い耐久性を持つベタ基礎を採用しています。
木造住宅の利点の一つは優れた断熱性能です。谷川建設は高性能の断熱材「ロックウール」や無垢材を使用することで、卓越した断熱性を提供しています。また、屋根下地にも断熱材を施し、内壁の温度変動を最小限に抑えることで、環境に優しい住まいを実現しています。
九州で最も大きな面積を誇る鹿児島県は、県内であっても気候や風土は異なります。また、地震や火山灰などの影響を受けやすいエリアでもあり、被害を最小限にする家づくりを行わなければなりません。克灰住宅や耐震等級の高い家などにすることで、万が一災害が発生した際にも家族の安全を守れるでしょう。
南洲建設は、災害に強いテクノストラクチャーの家を提供しています。震度7の揺れにも耐えられるほどの強度のため、地震の多い地域でも安心して暮らせます。テクノストラクチャーの家がどのような家なのか、なぜ地震に強いのかなど興味がある方は、お気軽に南洲建設へとお問い合わせください。難しい言葉は決して使用せず、お客様に寄り添った対応をさせていただきます。