鹿児島で注文住宅を建てる方必見!新居の引き渡しで注意すべきこと
2024.02.15鹿児島で注文住宅を建てる方にとって、新居の引き渡しは重要な段階です。引き渡し時には様々な注意点があります。内覧会や補修工事の確認、書類の受け渡し、設備の説明など、手続きを丁寧に行うことが大切です。これから注文住宅を建てる方々に向けて、引き渡し時のポイントを解説します。
注文住宅の引き渡しまでの流れ
注文住宅工事が完了し、引き渡しの準備が整った後、検査や最終確認が行われ、引き渡し手続きが行われます。そして、引き渡し当日には建物の所有権が建築主に移り、関連する書類や鍵が引き渡されます。ここで、完成から引き渡しまでの流れや、引き渡し当日の流れについて詳しく解説します。
◇建物の完成後の流れ
注文住宅で建てた家の完成後の流れを以下でご紹介します。
建物完成
建物本体と外構部分が完成した段階です。外構工事が別の業者に発注されている場合は、建物の引き渡しを受けた後に工事が始まることが一般的です。
建築会社の内部検査
建物完成後、建築会社は自社で内部検査を行います。この段階で見つかった問題に対しては、直ちに修復作業が行われます。修復後の確認も建築会社が行い、次の検査へ進みます。
内覧会(完成検査)
施主が主催する内覧会が開催されます。通常、建築会社が内部検査と修繕を行っているため、内覧会ではほとんど問題が見つかりません。しかし、稀に施主が施工不良を発見することがあります。こうした場合、近年は施主が第三者の住宅検査会社を入れて住宅診断を行う内覧会立会いサービスが多くなりました。
補修工事
内覧会で指摘された施工不良は、直ちに建設会社が修繕作業を行います。引き渡し日までに必ず修繕を完了させる必要があるため、しっかりと修繕を求めることが大切です。
施主検査(再確認)
施主自身が現場で補修が適切に行われたかどうか再度確認します。手直し工事の内容や規模に応じて、数日から1週間以上の時間が必要となる場合もあります。したがって、引渡しや引っ越しのスケジュールには余裕を持つことが大切です。
引渡しと残代金の支払い
引渡しは通常、融資を受けた金融機関で行われます。引渡しの場所や時間については、事前に建築会社に確認しておきましょう。このとき持参するものとしては、本人確認書類や住民票、実印、印鑑証明書、銀行届出印、登記費用などです。
引渡し当日は、建築代金の残金を支払う日でもあります。住宅ローンを活用する場合は、その融資金と一緒に自己資金の残りを建築会社に支払います。自己資金からの支払いに備えて事前に準備しておくことが重要です。同時に、建物の保存登記の申請もこの段階で行います。(※登記手続きは司法書士に委任されます。)
◇引き渡し当日の流れ
次に引き渡し当日の流れと必要なものについてご紹介します。
1.挨拶
最初の挨拶は重要です。購入残代金の支払いが済んでない場合は、持参して支払いをしましょう。登記書類の作成も行う場合は、本人確認書類や実印、住民票の写しは持参しておきましょう。
2.書類渡し
新居の設備に関する説明書が提供されます。バスタブや照明など、住宅に備わるすべてのアイテムにはそれぞれの説明書が添付されています。
特に特殊な設備や新しい機能については、住み始めてからのトラブルを最小限に抑えるためにも事前に説明を受けておくことがおすすめです。住み始めてから疑問が生じた場合でも、施工会社に問い合わせることで適切な説明を受けることができますので、その点は安心ください。
3.鍵の引き渡し
新築の鍵は引き渡しの際に初めて開封されて手渡されます。タッチキー方式の場合もあり、設定が施されることもあります。この場合、オートロック機能が備わっていることもあります。
4.一通り内覧する
引き渡しの前に内覧会を行わなかった場合、家の内部にある傷や壁紙の汚れなどを丁寧にチェックしましょう。引き渡し時に問題点を指摘することで、適切な対応が行われるはずです。気になる点があれば、遠慮せずに伝えることで将来のトラブルを避けることができます。
注文住宅引き渡し時の内覧会で確認すべきこと
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注文住宅の引き渡し時に行われる内覧会では、設計通りに行われているか、不具合はないかなど重要なポイントを確認することが必要です。この章では、内覧会で注意すべきポイントについて解説します。
◇内覧会でチェックすべき項目
内覧会でチェックすべき項目は以下のとおりです。
図面と実際の施行
間取り図の寸法や窓の形状、オプション品やコンセントの数や位置など細かな項目も注意深くチェックします。もし実際の施行と異なっている点があれば、すぐに問い合わせましょう。
床の歪みがなく水平垂直か
建物全体が歪んでいないかをチェックすることも重要です。この点については、特殊な器具を使用して測定することもできますが、まずは家の内部の扉や引き出しをすべて開閉してみてください。これにより、施工上の問題を見つけることができます。また、扉や引き出しの重みや開閉のしやすさなども確認できます。
給排水設備からの水漏れ
浴室やキッチンなどの水まわり設備には、施工上の問題があると水漏れの可能性があります。実際に水を流して給排水を点検することも重要ですので、行っておくことをお勧めします。
設備が正常機能しているか
換気扇などの設備に不具合があると、カビなどの発生原因となります。給気口が塞がっていたり、排気ダクトが正しく取り付けられていないなどの問題がないか点検してください。
家具や家電が置けるか
大型家電の場合、設置する場所の寸法だけでなく、設置場所までの通路や移動経路の寸法も事前に確認しておくことが重要です。大型家電が設置場所までたどり着けないといったケースも少なくありません。
◇内覧会に持参したいアイテム
内覧時に持参しておくと便利なアイテムは以下のとおりです。
メジャー
各部屋が計画通りに施工されているかチェックするために、メジャーを使います。天井の高さや各部屋の寸法を確認する際には、20メートル以上のメジャーが好ましいです。
懐中電灯
新築の住宅では、完成直後には通常照明器具が設置されていないことが一般的です。特に夕方以降の内覧時には懐中電灯が必要です。これにより、床下や天井裏、奥の収納スペースなど、暗い場所も確認できます。施工会社が提供している場合がほとんどですが、念のため、持参してください。
水平器
床などの水平さを確認する際には、水平器の持参が重要です。この装置は精度が求められるため、安価なものではなく高品質なものを選ぶことをおすすめします。
筆記用具とメモ帳
すべての気になる箇所を記憶することは困難ですので、必ずメモや筆記用具を用意して記録しておきましょう。図面に直接書き込む手段もありますが、後で見逃してしまうこともあります。そのため、メモ帳の使用をおすすめします。
付箋
フローリングや壁紙に微細な傷や剥がれを見つけた場合、その位置を正確に記憶したりすることは難しいです。施工業者が修正する際に見逃しを防ぐために、問題が発生した箇所には付箋を貼っておくと役立ちます。
スマートフォン
問題が見つかった箇所の写真をスマートフォンで撮影しておくことで、修正後に比較して確認することができます。
冷暖対策
内覧会の際には通常、住宅の空調設備は稼働していないことが一般的です。そのため、夏季にはタオル、冬季にはカイロなど、季節に応じた対策を準備しておくことをおすすめします。さらに、乾燥した季節にはホコリが舞うことも考えられますので、マスクを持参するのも有益です。
注文住宅引き渡しでの注意点
注文住宅の引き渡し時には、いくつかの重要な注意点があります。ここでは、引き渡し時に留意すべきポイントについて詳しく解説します。
◇完成してから引き渡しを受ける
家を引き渡すという行為は、購入者が「この家に問題はない」と認めたことを意味します。そのため、後で問題が発生した場合でも、「引き渡しを受けた」という事実から、「問題はない」とみなされることがあります。ですから、未完成の住宅では絶対に引き渡しを受けず、完成後に引き渡しを受けることが大切です。
◇気になる箇所があったらその場で伝える
建物の内外を点検して、傷や不具合があれば、すぐに報告して修復を依頼してください。どんなに小さな問題でも、遠慮せずにすべて伝え、必ず書類や写真で残しておくことも大切です。引き渡し前に発見された傷であっても、引き渡し後になると「施工中に生じたものではないかもしれない」とされる可能性があるためです。
◇内覧会から入居日まで余裕を持たせる
計画が遅れた場合に備えて、内覧会から入居日まで事前に余裕を持ったスケジュールを設定することがおすすめです。内覧会で多くの問題が指摘されたり、重大な欠陥が発見された場合、補修工事の期間が予想以上に長引くことがあります。また、何度も補修を繰り返す必要があるケースも珍しくありません。
注文住宅の引き渡しは、建物の完成後に一連の手続きが行われます。まず、内部検査や内覧会を経て、施主の確認が行われます。その後、必要に応じて補修工事が実施され、引き渡しの準備が整います。
引き渡し当日には、挨拶や書類の受け渡しが行われ、新居の設備に関する説明や鍵の引き渡しが行われます。内覧会では、図面と実際の施行の一致や設備の正常機能をチェックすることが重要です。また、持参するアイテムとしては、メジャーや懐中電灯などが役立ちます。
引き渡し時には、気になる箇所をすぐに報告し、問題があれば直ちに対処することが求められます。さらに、入居日までの余裕を持たせることで、予期せぬ問題にも対応できます。要するに、引き渡しまでの流れを丁寧に確認し、慎重に対応することが大切です。