鹿児島で注文住宅を建てる際の平均年齢や年収は?家づくりの流れも解説
2024.01.30鹿児島での注文住宅建設の基本的な流れに焦点を当て、計画から完成までの過程を概説します。家づくりは大きなプロジェクトであり、予算、設計、建築、引き渡しまでの段階を正確に把握し、計画的に進めることが成功の鍵です。さらに、鹿児島の気候や地域特性に合わせた配慮も必要です。
鹿児島で注文住宅を建設する際のお金のこと
鹿児島で注文住宅を建てたいと考えているけれど、「どのくらいの費用が必要なのだろう?」と気にしている人は多いのではないでしょうか。マイホームとひとくちにいっても、建物の他に土地も必要ですし、資金を用意するための諸経費などもかなりの額になります。後から「予算オーバーしてしまった」「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、最初に綿密な資金計画を立てることが大切です。
◇家を建てる時の総額と頭金の目安
家を建てる総額は、土地代がある場合と土地がない場合で異なります。鹿児島において、土地代がある場合、平均的な土地代は約2,900万円です。土地の広さや立地によって価格は変動します。土地がない場合、新築住宅の平均総費用は約3,560万円となります。土地を購入せずに建てるため、土地代分の費用が追加でかかります。
頭金も同様に土地の有無で変化します。土地がある場合、平均的な頭金は約376万円です。これは土地代をカバーするための初期費用です。土地がない場合でも頭金が必要で、平均的な頭金は約308万円となります。
また、住宅ローン手数料も考慮する必要があります。手数料には「定額型」と「定率型」の2つの種類があります。定額型は金融機関によって異なり、一般的に数万円から33万円程度です。一方、定率型は借入金額の2.2%が一般的で、借入金額に応じて手数料が計算されます。たとえば、借入金額が2,500万円の場合、手数料は44万円(税込み)となります。
これらの要素を考慮して、家を建てる際の総額と頭金を計画することが重要です。具体的な総額は土地代やローンの条件によって変動しますので、計画段階で銀行や不動産会社と相談し、予算やローンの詳細を検討することがおすすめです。
◇家を持ち始める人の年齢と年収の相場
鹿児島での家を建てる人々の年齢と年収について、以下で解説します。
土地がある場合(土地は購入しない場合)
平均的な年齢は約42.6歳で、平均世帯年収は約532.5万円です。土地を所有している人々は、土地代の負担がないため、建物のみの購入に焦点を当てることができるため、比較的年齢が高い傾向があります。年収に関しては、土地代がかからない分、建物の購入や住宅ローンに充てることができるため、一般的には年収が低めのケースが多いです。
土地がない場合(土地も購入する場合)
平均的な年齢は約38.9歳で、平均世帯年収は約563.8万円です。土地を購入しなければならないため、比較的若い年齢で家を建てる必要があります。年収に関しては、土地代も含めて全体の費用をカバーする必要があるため、年収が高い方が建設しやすいですが、土地代の支払いも考慮する必要があります。
鹿児島での家を持ち始める年齢と年収の相場は、土地の有無や家庭の状況により異なりますが、平均的な数字を参考にすると、土地の所有状況が年齢と年収に影響を与えることが分かります。地域ごとに収入の差異があることも考慮に入れ、家を建てる計画を立てる際には、予算やローン条件、個人の状況を検討することが重要です。
鹿児島の地域特性に合わせた住宅を建てる
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鹿児島はその広大な面積ゆえに気候や環境が多様であり、地域ごとに異なる気象条件や自然災害のリスクが存在します。そのため、住宅の設計や仕様を鹿児島独自の地域特性に合わせることは、快適さや安全性を確保する上で不可欠です。
◇鹿児島の気候と地域的特徴
鹿児島県は南北の長さが約600キロもあり、北部と南部を比較すると、気温に大きな差があるのが特徴です。ですから、鹿児島に家を建てるといっても、地域に適した住宅を提案してくれる工務店・ハウスメーカーを探すことが大切です。
鹿児島というと温暖な気候というイメージがありますが、例えば県北にある伊佐市では、真冬の最低平均気温は氷点下1.2℃と低く、東北地方と大差ありません。一方、南部の指宿市では最低平均気温は8.6℃ですので、同じ県内で10℃前後の差があることになります。山岳部では積雪の多い地域もあり、室内の防寒対策が欠かせません。
また、鹿児島ならではの地域的特徴としては、火山灰による被害が挙げられます。火山灰は粒径が小さいと風に乗って遠くまで運ばれ、堆積します。堆積した火山灰は呼吸器系などに障害を起こす可能性がある他、農作物に被害を与えたり、水質を汚濁するリスクもあります。
このような火山灰災害に備えてマイホームづくりを進めることも大変重要です。気密性の高いサッシや浴室乾燥機、サンルーム、火山灰が流れやすい半丸型の雨樋などは、鹿児島では重要な装備です。
最後に、台風を考慮した家づくりも忘れてはいけません。耐風設計や耐水設計が施されているかどうかを、きちんと確認した上で住宅建築を依頼しましょう。
家づくり流れを解説!土地探しから完成するまで
住宅は、土地探しを始めてから完成するまで、長い期間を要します。このため、マイホーム作りを思い立ったら、できるだけ早めに着手することが大切です。
◇土地探しから契約まで約11か月
マイホームを建てる際には、最初にどんな住まいにするか、また、予算をいくらかけるかを決定しなければなりません。年収によって住宅ローンで借りることのできる額は決まっていますので、無理なくローンを返済していける範囲でマイホームを建てることが重要です。
マイホームを建てるための土地を所有している場合には、すぐにイメージ作りに取りかかることができますが、土地探しから始めるとなると、契約までに約11ヶ月程度かかるものと見越さなければなりません。
土地を探して購入するまでの期間は、だいたい1ヶ月〜3ヶ月です。土地探しでは、広さはもちろんのこと、立地や周囲の環境も重視したいものです。転勤してきたばかりで土地勘ない場合には、ハウスメーカーに相談してみるのも一案です。ハウスメーカーや工務店では、非公開の土地情報なども紹介してもらえるところが多く、条件のいい土地をお得に入手することができます。
土地も決まり、ハウスメーカーを決定したら、いよいよ外観や間取りの見積もりを依頼する段階に入ります。その後、住宅会社や金融機関などで住宅ローンを契約するのに、約1〜2ヶ月かかります。実際に住宅会社と契約を交わす際には、キャンセルした場合の手付金の扱いなどを必ずチェックしておきましょう。
◇家の建築工事から約8か月
次に、建設工事着工から完成までの一般的な家づくりの流れを以下で解説いたします。
着工準備
土地の引き渡しを受けたら、建築工事を始めるための着工準備を行います。これには、地鎮祭や地縄張りなどの儀式が含まれます。また、建築許可の手続きや工事の計画策定も行います。
基礎工事
建物の土台である基礎工事が行われます。これには、地盤調査、基礎の掘削、コンクリートの打設などが含まれます。基礎が完成すると、建物の骨格を支える準備が整います。
建方・上棟式
建物の骨組みを組み立てる建方工事が行われ、上棟式が執り行われます。上棟式は、家の完成を祝う儀式で、家族や工事関係者が参加します。
仕上げ工事
外壁、屋根、サッシの取り付け、電気コンセントの設置、断熱材の施工、床下地の準備など、建物の外部と内部の仕上げ工事が進行します。中間検査も行われ、品質が確認されます。
内装仕上げ工事
内部の仕上げ工事が行われます。クロス張り、床フローリングの設置、タイル貼り、造作や建具の取り付けなどが含まれます。内部空間が整備され、家の魅力が形作られます。
外構工事
足場の撤去、照明の設置、外部設備の施工、庭などの外構工事が行われ、家の周辺環境が整備されます。
竣工検査と引き渡し
建物の完成を確認する竣工検査が行われます。検査が合格すると、物件が引き渡され、新しい所有者に引き継がれます。同時に住宅ローンの融資手続きが行われることもあります。
このように、家づくりは一連の工程を経て進行します。各工程は順次行われ、専門の建設業者や職人が関与します。計画的な進行とコミュニケーションが、スムーズな家づくりの鍵となります。
鹿児島で注文住宅を建設する際には、土地代や建物の費用、頭金、住宅ローン手数料などを考慮した綿密な資金計画が不可欠です。土地がある場合とない場合で費用や頭金が異なり、年齢や年収も影響します。
鹿児島の気候や地域的特徴に合わせた住宅を選ぶことが重要で、火山灰対策や台風に備えた設計も考慮すべきです。家づくりは土地探しから完成まで約11か月かかり、建設工程には着工準備、基礎工事、建方、仕上げ工事、内装仕上げ工事、外構工事、竣工検査、引き渡しなどが含まれます。計画的な進行とコミュニケーションが成功の鍵です。