鹿児島で注文住宅を建設するときは間取りにこだわろう
2024.01.30鹿児島での注文住宅建設において、成功の鍵は間取りにあります。新しい住まいは一生に一度の大きな投資であり、後悔しないためには、家族の生活スタイルや地域の特有な要因を考慮する必要があります。間取りにこだわることで、鹿児島での新しい生活を快適で満足度の高いものにするための第一歩を踏み出しましょう。
注文住宅の間取りを決める時の流れは?
注文住宅を建てる際、失敗や後悔をしないようにするためには、間取り決めが大切です。間取りを決めるときは、どのような流れで進めるべきなのかをご紹介します。
◇家族のイメージを共有する
家族それぞれの希望を考慮しながら注文住宅の間取りを決めるプロセスは非常に重要です。まず、家族全員で、自分たちが理想とする住まいや生活スタイルについて話し合います。キッチンのタイプ、寝室の大きさ、テレワークスペース、ベランダ、収納など、どんな要望があるかをリストアップします。
家族がそれぞれの希望を洗い出したら、それを共有し合います。予算や技術的な制約があるかもしれませんが、まずは理想を語り合うことから始めます。家事を担当する人や在宅時間が長い人の意見を尊重しましょう。
家族とのコミュニケーションを大切にし、理想の住まいに向けて共感と調整を行うことで、満足度の高い注文住宅の間取りを実現できます。
◇間取りで1番大事にしたいところを決める
間取りを考える際には、優先順位の高い要素から順に取り入れていくことが重要です。以下に、具体的な要素とその考慮事項を説明します。
土地の形状と周辺の環境
土地の広さや形状は、家の間取りに大きな影響を与えます。建ぺい率(建物の面積と敷地面積の比率)は法律で制限されており、建物の大きさや配置が制約されます。隣接地や近隣の建物との距離や配置も考慮しなければなりません。これらの要素は、火災時の安全性やプライバシーにも影響を与えます。また、周辺環境には外部からの視線や騒音、日照などの要素があり、快適な生活を送るためにも考慮が必要です。鹿児島の降灰対策など、地域特有の要因も考えましょう。
生活動線と家事動線
日常の生活と家事は連続的な動線で行われます。例えば、買い物から帰宅し、食材をキッチンに運び、料理し、食事を取り、片付けるなど、家事の流れをスムーズに行うためには、動線の設計が重要です。玄関からキッチンへの動線が短ければ、重い買い物袋を持って帰宅したとしても、負担が少なくなります。料理から片付けまでの一連の動線も考慮し、効率的な家事を進めるためのレイアウトを検討しましょう。
これらの要素を優先順位に従って取り入れ、家族のライフスタイルや予算に合わせた理想的な間取りを作成していきます。希望項目を調整しながら、最適な住宅を実現するための工夫が必要です。
◇建設会社としっかり打ち合わせをする
間取りの優先事項を把握したら、住宅会社に相談することを検討しましょう。この際に予算も考慮しておくことが重要です。一般的なガイドラインとして、年収の5倍までを予算として考えることが多いですが、具体的な予算は家族の状況や希望によって異なります。
実際に現場を訪れ、経験豊富なプロの意見を聞くことは非常に重要です。住宅会社の展示会やモデルハウスを見学し、自分たちの疑問や不明点に丁寧に答えてくれる信頼性の高い会社を選びましょう。信頼できるプロは、希望事項をすべて採用するのではなく、構造的な安全性や予算、性能の観点からアドバイスを提供してくれるのです。
さらに、一部の住宅会社は家づくりセミナーやワークショップを提供しており、間取りの考え方や選択肢について教育を行っています。展示会やセミナーを活用しながら、納得のいく住宅会社を見つける手助けにしましょう。
暮らしやすい住宅はどんな間取りを採用している?
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間取りを決める際に必要な流れがわかりましたが、実際に住みやすい住宅はどのような間取りをしているのでしょうか。具体例を挙げながら見ていきましょう。
◇リビングに隣接する和室がある間取り
リビングと隣接する和室は、特に子育て世代にとって非常に便利な間取りと言えます。和室の畳は柔らかく、赤ちゃんのお世話やお昼寝、ハイハイの練習などに最適です。畳の上では赤ちゃんがベッドから落ちる心配もありません。さらに、子どもが成長するにつれて、遊び場や小さな勉強部屋としても利用できます。
この和室は臨機応変に活用できる空間であり、来客用の寝室としても便利です。家庭内での多目的な使用が可能で、快適な生活をサポートします。
◇パントリーがある間取り
パントリーはキッチンに設けられた収納スペースで、主に食料品などを保管する場所です。缶詰や麺類、調味料など、普段使う食材のストックができます。そのため、共働きの家庭や頻繁に買い物に行けない状況にある家庭では非常に便利です。さらに、災害時の備えにもなります。
また、食料品だけでなく、たまにしか使わない焼肉プレートやたこ焼き器などの調理器具もパントリーに収納しておくことが可能です。これにより、キッチン周りは日常的に使用するアイテムだけで整理整頓され、家事がスムーズに行えるでしょう。
◇ウォークインクローゼットがある間取り
ウォークインクローゼットは、その名のとおり、人が中に入って歩ける広めのクローゼットのことです。このタイプのクローゼットは収納力が高く、衣類だけでなくバッグ、帽子、アクセサリーなどの小物類も一緒に収納できるため、身支度が効率的に行えます。
ウォークインクローゼットは主寝室に設置されることが一般的ですが、家事動線や利便性を考慮し、生活スタイルに合わせて設計することが重要です。例えば、ウォークインクローゼットをランドリールームと同じ階に配置すれば、洗濯、干し、片付けなどの一連の作業がスムーズに行えます。
後悔しないための間取りの決め方を紹介!
後悔しないための間取りの決め方は、新しい家を建てる際に非常に重要です。家は一生の中で大きな投資であり、その間取りが日常生活にどれだけ適しているかが、快適な生活を送る鍵となります。しかし、間取りを決める際には様々な要素を考慮しなければなりません。
◇収納スペースは充分に
収納スペースが少ない住居では、多くの場合、「散らかってみえる」や「新しい家具を買わなくてはいけなくなってしまった」といった反省点がよく挙げられるものです。適切な場所に適切な量の収納があると、部屋は整理整頓されやすくなり、清潔で快適な環境を維持するのが容易になります。それにより、リビングや各部屋の床に物を置く必要が減り、日常の掃除も楽になるでしょう。
住居の床面積に対する収納スペースの割合を収納率と呼び、一般的な一戸建て住宅では、適切な収納率は約12~15%です。ただし、これは一般的な目安であり、家族の趣味やライフスタイルによって必要な収納スペースは異なります。収納スペースは後から追加するのは難しいため、慎重に計画することが重要です。
◇将来生まれてくる子どもの部屋も
部屋の間取りを成功させるためには、数十年後の将来を見越して計画することが必要になります。柔軟な間取りを持ち、ライフステージの変化に対応できることが大切です。子ども部屋の配置は特に重要な要素として考えられます。
子どもが小学校低学年までの期間は宿題や遊びの場としてリビングなどを利用することが多いです。また、子どもが家にいる期間も限られており、高校卒業や大学卒業までの間に子ども部屋が利用される期間は8年から12年程度と長くはありません。したがって、子ども部屋は4.5畳程度でも充分考えることができます。
また、子どもが2人いる家庭や今後子どもが増える予定のある家庭では、子どもが小さいうちはひとつの広い部屋を持ち、自由に遊べるスペースとして使うスタイルが多いです。そして、子どもが小学校高学年になったら、間仕切りを設けて個室に変更することができます。さらに、子どもが巣立った後に2つの部屋をひとつに戻すこともできるというのが利点です。
◇火山灰対策を考える
鹿児島では、常に活火山である桜島が噴火し、日常的に火山灰が降り注いでいます。降灰が多い地域では、しっかりとした火山灰対策が必要です。例えば、洗濯物を干すためのサンルームを設けたり、バルコニーにたまった灰を排水できる設備を備えたりする必要があります。まずは住宅を建設予定のエリアの降灰状況を確認し、適切な対策を検討しましょう。
注文住宅の間取りを決める流れは以下の通りです。まず、家族全員が自分たちの希望を共有し、家族の理想とする住まいや生活スタイルについて話し合います。次に、希望要素を優先順位に従って取り入れ、家族のライフスタイルや予算に合わせた間取りを作成します。その後、信頼性の高い建設会社と打ち合わせを行い、プロのアドバイスを受けながら最適な間取りを決定します。
実際に住みやすい間取りを考える際には、リビングに隣接する和室やパントリー、ウォークインクローゼットなどの要素を取り入れることが重要です。また、収納スペースを充分に確保し、将来生まれてくる子どもの部屋の配置にも柔軟性を持たせることが後悔しないためのポイントです。鹿児島などの火山灰が降る地域では、火山灰対策も考慮しましょう。